2019.8.17
牛肉の王様「日本三大和牛」は、神戸、松阪・・・
日本が世界に誇る「和牛」は、今や海外の人にも「wagyu」の名前で親しまれるほど人気の食材です。
そんな和牛の中でも、特に高品質な3つの銘柄を「日本三大和牛」と呼びます。
皆さんもよくよくご存知のブランド牛といえば、「神戸牛」や「松阪牛」だと思いますが、果たしてどんな銘柄が3本の指に数えられるのでしょうか?
今回は、この国を代表する牛肉の王様たちの名前、和牛の定義、そのルーツについてご紹介します!
「日本三大和牛」と言いながら・・・
“鉄板”の神戸、松阪を追い、近江、米沢がデッドヒート
「日本三大和牛」をご紹介しますと言いながら、実は3つの銘柄に絞り込めていないのですから、「日本四大和牛」と呼ぶほうが正しいのかもしれません。
選ばれし和牛の銘柄を順番に挙げると、
1.神戸牛(兵庫県)
2.松阪牛(三重県)
3.近江牛(滋賀県) または 米沢牛(山形県)
となります。
そうなんです。「日本三大和牛」の3番目のイスは、近江牛と米沢牛が今もしのぎを削っています。
神戸牛と松阪牛は“鉄板”と呼べますが、和牛の産地が広がった今、それに次ぐブランド牛の座は甲乙つけがたいのです。
ならば、近江牛と米沢牛も含めた「日本四大和牛」と覚えておくほうが、角(かど)が立たないかもしれませんね。
「和牛」は日本古来の食肉専用種
和牛=国産牛ではありません
「和牛」と似て非なる言葉に「国産牛」があります。
この2つの違いは明らかで、「和牛」は日本古来の食肉専用種を表す「品種」です。
一方の「国産牛」は、日本国内で飼育された牛であることだけを表しており、生まれがどこの国であっても、日本で長く飼育されて食肉加工されたものは「国産牛」と呼ばれます。
もちろん、日本で生まれ育った和牛も国産牛のひとつに違いありませんが、スーパー、飲食店などで見かける国産牛には、乳牛種として有名なホルスタイン(オランダ原産)の雄の肉が含まれたりしているのです。
「和牛」を名乗れるのは、限られた4品種
和牛と言えば、やわらかく、きめ細かな肉質で、霜降りのサシが入った高級肉をイメージされるのではないでしょうか?
中でも、神戸牛、松阪牛、近江牛、米沢牛などのブランド銘柄や「A5ランクの和牛」と聞くと、甘くとろけるような美味しいお肉を真っ先に想像されることでしょう。
では皆さん、和牛が和牛と名乗れる条件をご存知ですか?
日本国内でじっくり時間をかけて飼育されていれば、いずれ「国産牛」から「和牛」に昇格するなんてことはありません。
和牛と名乗るには、まず、次の4種+1に当てはまる牛の品種でなければなりません。
・黒毛和種 (神戸牛/松阪牛/近江牛/米沢牛など)
・褐色和種 (土佐牛・高知県/肥後牛・熊本県など)
・日本短角種 (八甲田牛・青森県/たんかく和牛/岩手県など)
・無角和種 (無角和牛・山口県)
・和牛を交配させた品種
“真の和牛”に認められるには?
和牛として認められるには、これらの品種であることが第一条件です。
そして、神戸牛や松阪牛などの銘柄牛として流通するには、とても厳しい審査基準をクリアしなければなりません。
生産者の方々がじっくり時間と手間暇をかけて初めて、“真の和牛”になることができるのです。
和牛のルーツは「但馬」にあり
但馬牛はブランド和牛の生みの親
兵庫県但馬地方で育成されている「但馬牛」の名前を聞いたことがありますか?
兵庫県産の和牛の一種である但馬牛のすごさは、肉質や味といった単純なものではありません。
なんと、神戸牛、松阪牛、近江牛などのルーツをたどると、すべてこの但馬牛に行きつくのです。
日本が世界に誇る和牛の生みの親こそ、のどかで自然豊かな但馬地方で育った黒毛和種「但馬牛」なのです!
但馬牛の血をひく黒毛和牛は全国90%のシェア
全国各地で育てられている黒毛和牛の約90%が、但馬牛の血をひいていると言われています。この数字が、和牛の「元祖」たる理由です。
但馬牛が「素牛」として日本全国に広がり、ブランド和牛のルーツとなったきっかけは、昭和14年に生まれた一頭のオス牛の存在がありました。
その名も、田尻松蔵さんの家に生まれた「田尻号」。
田尻号は、種牛として過ごした約12年の間に、自然交配だけで約1500頭の子牛を残しました。
種オス牛「田尻号」のすごいところ
田尻号のすごいところは、子孫を数多く残す力だけでなく、肉質の遺伝的能力が群を抜いていたことでした。
当時生まれた1500頭の子牛たちは、ふるさと但馬の看板をひっさげ、全国の畜産家のもとへと送られました。田尻号の血を受け継いだ黒毛和牛が今、神戸牛、松阪牛、近江牛などの銘柄牛として、私たちの食を彩ってくれているのです。
和牛の高級弁当を豊富に取り揃えています
「松阪御苑」のお弁当がグランプリ入賞
デリシャステイクでは、和牛の質とおいしさにこだわった高級弁当を多数取り揃えています。
中でも、「松阪御苑」が販売している『松阪牛焼肉とすきやき弁当(トリュフ塩)』は、ファベックス主催の「惣菜・べんとうグランプリ2019」で入賞するなど、各方面から高い評価を得ている自慢の商品です。
その他にも、松阪牛、神戸牛、但馬牛などの銘柄和牛をふんだんに使ったお弁当を欠かさずご用意しています。
日本を代表する高級食材「和牛」のおいしさを、いつでも手軽にお楽しみください!